藤原定子の死因と最後をわかりやすく解説！子孫のゆくえとは

藤原定子ふじわらていしの【死因】や【最後の様子】について、短くまとめると、以下のとおりです。

1. 藤原定子の死因は難産によるもの
2. 西暦１００１年１月１３日（長保２年１２月１６日）に亡くなった、享年２５歳
3. 死ぬ前に、一条天皇に対して和歌を送った
4. 「夜もすがら契りし事を忘れずは　こひむ涙の色ぞゆかしき」という辞世の句を残した
5. ひ孫にあたる祐子内親王ゆうしないしんのうと、禖子ばいし内親王という子孫がいる
6. 死後、中関白家の没落、という歴史的事件が起こった

この記事では、藤原定子の最期の様子について、ひと目で分かるようにまとめました。

藤原定子の最期と死因について知りたい方にとって、この記事は必ずお役に立つはずです。

これを読んで、藤原定子の最期についての疑問を、スッキリと解消していただければ幸いです。

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藤原定子の【死因】と【最後の様子】

藤原定子の【死因】

【結論】藤原定子の死因は、難産によるもの

藤原定子は、第二皇女・媄子びし内親王の出産直後に亡くなっています。

定子はこのとき、三度目の出産でした。

一条天皇の子を、一男二女もうけているのです。

後産が下りずに亡くなったのだといわれています。

藤原定子が【亡くなった日】と【享年】

【結論】西暦１００１年１月１３日（長保２年１２月１６日）、享年２５歳

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藤原定子の【生涯年表】

藤原定子の生涯を、ザッと解説いたします。

西暦	出来事
977年	藤原定子、藤原道隆の長女として生まれる。
989年	父・道隆が摂政・藤氏長者に就任。
990年	14歳で一条天皇に入内。同年、皇后に冊立される。
991年	女御・彰子が入内。
995年	父・道隆、叔父・道兼が相次いで死去。
996年	兄・伊周、弟・隆家が花山院奉射事件（長徳の変）を起こす。定子、二条宮に退居。
997年	第一皇女・脩子内親王を出産。
999年	第一皇子・敦康親王を出産。
1000年	彰子が皇后に冊立され、「一帝二后」となる。
1001年	第二皇女・媄子内親王を出産。直後に病没。享年25歳。

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藤原定子の【辞世の句】または【残した和歌】とその意味を解説

【結論】藤原定子の辞世の句、または最後に残した歌は

「夜もすがら契りし事を忘れずは　こひむ涙の色ぞゆかしき」

です

藤原定子は、亡くなる直前に、最後の力を振り絞り、この歌を残したといいます。

この歌は、一条天皇との愛を確かめる歌となっています。

あなたが約束した愛をお忘れにならないなら、一晩中、私のためにきっと泣いてくれるでしょう。

あなたが流す涙の色、それは血の涙であってほしい。

そんな色の涙を流していることを、どうか確かめさせてください。

「あなた」というのは、当然ですが、一条天皇のことです。

定子は、若くして亡くなる直前、一条天皇との愛情を、ただただ確かめたいと思っていたのです。

血の涙というのは、紅涙こうるいのことです。

紅涙とは、美しい人の涙のことですが、血の涙のことでもあります。

つまり、定子は自分が亡くなれば、一条天皇は嘆き悲しむだろうということを知っていました。

ただ、その自分への愛が本物かどうかを確認したいと願っていたのです。

一条天皇が紅涙を流しているのならば、その愛は本物だろうと思ったわけです。

「あなたが紅涙を流してくださることを願う」

つまりこれは、一条天皇の愛を欲する定子の願いが込められた歌なのです。

そんな一条天皇には、もう一人の妻がいました。

藤原道長の娘・彰子です。

一条天皇は、自分が亡くなる直前に、二つのよく似た歌を残しています。

そこには、定子と彰子、二人の妻への想いが込められていました。

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藤原定子の【子孫】は、どうなったのかを解説

【結論】藤原定子の子孫には、平安時代の祐子内親王ゆうしないしんのうと禖子ばいし内親王、という人物がいる

定子の子孫は、ひ孫の代で断絶しています。

定子の孫にあたる藤原嫄子もとこという女性が、後朱雀天皇に嫁ぎ、二人の皇女を出産しているのです。

それが祐子内親王ゆうしないしんのうと禖子ばいし内親王です。

二人とも子供を儲けることなく亡くなったため、子孫はここで断絶しています。

二人とも、和歌の才能を発揮したといわれています。

ちなみに、この二人の父である後朱雀天皇とは、一条天皇と藤原彰子のあいだに生まれた息子の一人です。

つまり

一条天皇の妻だった定子の孫・藤原嫄子が

同じく一条天皇の妻だった彰子が産んだ子・後朱雀天皇に嫁いだ

ということです。

ふたりは、叔父と姪の間柄で結婚したことになります。

藤原嫄子は、春日社の怒りを買ってしまったために、入浴中に急死したといわれています。

もちろん迷信でしょうけれども、悲劇的な最期を遂げた定子の孫なので、不吉なものを感じます。

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藤原定子の【死後に起こった歴史的な出来事】とは？

【結論】藤原定子の死後、中関白家なかかんぱくけの没落、という事件が起こりました。

藤原定子が亡くなったあと、実家である中関白家は没落していきます。

中関白家とは、家の長であった藤原道隆の父・藤原兼家と、弟・藤原道長の繁栄の、中間にあった家であったため、つけられた呼び名だといいます。

それに対して藤原道長の家は、御堂関白家みどうかんぱくけと呼ばれました。

中関白家は、藤原道隆の息子である伊周と隆家の兄弟がひきいていました。

定子にとっては兄と弟ですが、その二人が、とにかく問題を次々と起こす兄弟だったのです。

たとえば伊周は、自分の愛人の家に、花山法皇が通っているのをみて、勘違いをしてしまいます。

愛人が花山法皇と関係を持っていると思い込んだのです。

激怒した伊周は、弟・隆家に相談。

すると隆家は、あろうことか花山法皇を襲撃し、従者二名の首を持ち帰ってきたといいます。

花山法皇はその後、自宅に引きこもり、腫れ物が原因で亡くなったといいます。

これにより、伊周と隆家は失脚。

定子は兄・伊周と弟・隆家の二人をかくまい、責任を追及されます。

そのため定子は出家するものの、一条天皇から求められて再び参内。

これが世間からは中傷の的となったらしく、周囲からの人望を失うきっかけになってしまうのでした。

中関白家は、当主であった定子の兄・伊周が、定子の死後、９年後の１０１０年に亡くなっています。

その後、中関白家の人々は、出世街道を歩むこともなく、没落していくのです。

ただ、定子の弟にあたる藤原隆家たかいえの家系が、坊門ぼうもん家として続きました。

藤原隆家の子孫・坊門清忠ぼうもんきよただは、後醍醐天皇ごだいごてんのうにつかえた人物です。

坊門清忠は、あの有名な楠木正成くすのきまさしげの死のきっかけとなった人です。

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まとめ

この記事をまとめますと、以下の通り

以上となります。

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